サーバ移転(引越し、変更)をして添付ファイルが文字化けする場合の対応方法

「すぐ使えるCMS」(旧「すぐ使えるCGI」)を運用していて、サーバ移転(移動、引越し、変更)をしたら日本語の添付ファイルが文字化けしてしまう場合の対応方法をご案内します。

ファイル文字化けの詳細

サーバ移転の手順は旧サーバで蓄積されたファイル一式をダウンロードして新サーバにアップロード、動作確認のために「再構築」する事です。

この再構築を行なった際に、文字化けしたファイル名と正しい添付ファイル名が重複して表示されてしまう事があります。日本語を含むファイルをアップロードしていた場合に起きることがある問題です。

文字化けの原因

文字化けする直接的な原因は、「すぐ使えるCMS」プログラムが想定しているファイルの文字コードと新サーバにアップロードされたファイルの文字コードが異なる事です。

サーバ移転のためにファイルをダウンロード・アップロードすると、FTPソフトがファイルの文字コードを自動的に変更してしまう事があります。また、作業の途中でファイルを圧縮・解凍した場合も、圧縮・解凍ツールが文字コードを変更してしまう場合があります。これらが作業的な原因です。

ファイルのリンクが重複して表示されるのは、ファイルが無くなってもリンクが自動的に削除される事は無い一方、新しいファイルがあれば自動的に追加で取り込む仕様になっているためです。

対応方法の概要

文字化けを解消するための基本的な考え方は、「『すぐ使えるCMS』プログラムが想定している文字コードでファイルをアップロードする」事です。

製品が想定している文字コードは、下記の通りです。新サーバ(移転先、移動先)のOSによって異なります。

新サーバのOS「すぐ使えるCMS」プログラムが想定している文字コード
UNIX系製品の文字コードと同じ
Mac製品の文字コードに関わらず UTF-8(または UTF-8 HFS+)
Windows製品の文字コードに関わらず Shift_JIS(または CP932)

※このうちMacとWindowsは、通常上記以外の文字コードではファイルの保存(アップロード)自体ができません。文字化けの問題が出るのは新サーバがUNIX系OSの場合です。

対応手順

バックアップ

旧サーバで使っていた状態のファイル一式が保存されている事を確認して下さい。

新サーバの設定を一旦削除

新サーバに設定したファイルをすべて削除して下さい。

FTPソフトの設定

お使いのFTPソフトでサーバにアップロードする際のファイル名の文字コードを、上記の表の文字コードに指定して下さい。

注意点【重要】

FTPソフトには「テキストファイルの中身の文字コードを書き換える」という設定もあります。この設定と取り違えると、今度はページ全体が文字化けしてしまいますのでご注意下さい。設定するのは、ファイル名の文字コードです。

FTPソフトの対応状況

文字コードUTF-8が一般的になるにつれて、転送時にファイル名の文字コードを指定する機能のあるファイル転送ソフトは少なくなってきています。

ご利用の作業環境では文字化けが解消できない場合、有料サポートをご相談いただくか、または製品の文字コードを UTF-8 に変更する事をご検討下さい。

設置作業

保存しておいた旧サーバのファイルを元に、再度新サーバへの設置作業を行って下さい(アップロード、パーミッション設定、再構築)。

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